Finn Juhl フィン・ユール    
 
デザイナー紹介TOPへ
 

Finn Juhl

1934年王立美術大学建築科卒業。デンマークを代表する建築家であり、家具デザイナー。彫刻を思わせるようなデザイン手法により、デンマーク家具デザイン界では独自のポジションを持つ。ヴィルヘルム・ラウリッシュ建築事務所で活躍のかたわら、優れたマイスター、ニールス・ヴォッダーとともに数々の名作と言われる椅子を生み出していった。当時、バウハウスを代表とする、ドイツ工業デザインとは一線を画する、クラフト色の強いデンマークデザインの世界では、優れた職人の技術は必要不可欠なものであった。特に、フィン・ユールにとってその類まれな美しい造形を実現させるパートナーとしてのニールス・ヴォッダーの存在は大変大きなものであったと言える。世界で一番美しい肘掛を持つ椅子として、また、その後姿のエレガントさでも有名なNO45のチェアーは二人のコラボレーションとしての傑作である。フィン・ユールの作品はその後、ニールス・ヴォッダーの工房から独立した、ソーレン・ホーンが引き継いで制作を手がけ、近年はソーレン・ホーンの工房で修業をした、ニールス・ロッソ・アナセンが質の高い作品を作り続けていた。

1989年フィン・ユール氏死去。

その数年後には、夫人の意思により、製造権がハンセン&ソーレンセンに移り、一部の作品は制作は継続されたが、夫人も亡き今、この貴重なフィン・ユールのデザインの確実な管理と、制作に携わる技術の高い工房があることを祈るばかりである。