M(水之江忠臣)シリーズ

水之江忠臣デザインによる、二葉家具のオリジナルシリーズ

インテリアデザインの巨星「水之江忠臣氏」

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1921年大分県生まれ。1942年に前川國男建設計築事務所に入所、神奈川県立図書館・音楽堂(1954年)、京都会館(1960年)他、前川國男作品でのインテリアデザインを担当。

1950年代日本を代表するインテリアデザイナーの1人で、剣持勇・渡辺力・柳宗理・長大作らと共にジャパニーズ・モダンと呼ばれるデザインの礎を創ったといわれています。

「デザイナーは一生に一つ、本当に良いものが残せたらそれでいい。」と常々語っていた氏のプロダクトは、その公言のとおり半世紀を越えて色褪せない高いデザイン性を放っています。
その一つが、当社で製作する「FUTABA ORIGINAL Mシリーズ」であり、シンプルで機能的な無駄のない優れた作風が伺われます。

水之江忠臣氏と二葉家具(FUTABA ORIGINAL)

まだ当社との「おつきあい」が無かった当初より、水之江忠臣氏は、非常に突出した稀に見る天才的なインテリアデザイナーでした。我々家具製作を業としている者にとっては、「神様」のような存在であり、その才能に敬意を表しておりました。

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二葉家具(FUTABA ORIGINAL)との「おつきあい」は、京都は岡崎にある「京都会館(現:ロームシアター京都)」での仕事を通して始まりました。

当時、水之江忠臣氏は「前川圀男建築設計事務所」に所属されておりました。京都会館を前川國男建設計築事務所が設計される際、当社はその京都会館の家具工事全般をさせて頂く機会を得、そのインテリア部門を担当されていた水之江忠臣氏と二葉家具(FUTABA ORIGINAL)のご縁がはじまりました。

水之江忠臣氏最後の作品、FUTABA ORIGINAL Mシリーズ

水之江先生は「景色良し」「味よし」「人情よし」と、こよなく京都を愛されて京都に通い、また、製作に当たっては当社の姿勢も真剣であったことから、京都会館(現:ロームシアター京都)の数種類の家具がすべて完成するときには深い信頼関係が構築され、「こんなものを二葉さんでヤッテみないか?」と言うご提案をいただきました。

当然喜んでお受けしたのが当社のオリジナル家具の一つ「FUTABA ORIGINAL Mシリーズ」でした。

1人掛が当初であり、これが完成するのに随分日数と「根」が要りました。線一本描く作業でも、「定規など使って描く線には気持ちが入らず、意味がない」と同じ線を納得いくまで何度も描かれ、試作においても”積んだり”、”くづしたり”の作業が延々と続けられました。

2年を超える根比べが続き、先生は東京~京都を往復され、そうして出来上がったのが「M-101(1人掛け)」、「M-102(2人掛け)」、「M-201(テーブル)」であり、この「FUTABA ORIGINAL Mシリーズ」が、水ノ江氏の最後の作品となりました。「M」は水之江氏のイニシャルから頂いています。

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「FUTABA ORIGINAL Mシリーズ」は、日本の住宅事情を考えてコンパクトなスケールの中に、「人間工学に基づいた座り心地」と、どの角度から見ても無駄の無いシンプルなデザインにより、張地の選択によりあらゆる空間になじむように、キメ細かく考えられています。また、2つ並べると簡易ベッドにもなる設計としてあります。

この「FUTABA ORIGINAL Mシリーズ」は、今も尚水之江氏への家具への思いへの敬意とともに、当初のデザインのままFUTABA ORIGINALにて現役健在で生産し続けております。